当店のコンセプト

牛肉は産地じゃない!



こんにちは!店長の宮崎です♪

「いい牛はいい」ってよくわからないタイトルでごめんなさい。。

世の中にある高級牛肉が異常に高い値段で売られていることが多いので

みなさんに本質の部分をしってもらいたいのです。



小さな肉屋の本音を読んでいただけたら嬉しいです♪

まず

おいしいお肉って、どんなイメージでしょうか?サーロイン、カルビ、
○○牛、□□牛・・・なんて思われていないでしょうか?

間違いではないですがみなさんのイメージでいうと

ちょっと違います



美味しいと言われる牛肉は産地でも部位でもないのです


よく見たり聞いたりする○○牛

これはただのブランドなのです。

日本中、牛肉の産地やブランドは、いーーっぱいありますが

ここの産地・ブランドが一番だと言えるものは客観的に存在しません。

ないのです

じゃあ、何が一番なんでしょう?

ご存知かもしれませんが、牛肉を客観的に判断する「格付け」と言うものがあります。「A5」とか「A3」とか。簡単に言うと牛肉のランクです。

全国格付け協会の専門の格付け員が「これはいい牛なのでA5」「これはB2だ」というように、いくつもの細かーーい検査項目をチェックしていきます。
同じ黒毛和牛でもC1~A5まで15ランクに等級がつけられるのです。



牛肉は産地じゃない!


検査員は、どんなに有名な産地だろうが
誰が育てていようが

一切関係なく

良い牛肉にしか「良い等級」をつけません。



その頂点が、「A5」と格付けされた牛肉です。

A3のブランド牛より、有名でないA5の牛のほうが
絶対に「いい牛肉」なのです。



結論を言うと「A5」と格付けされた牛肉が
客観的に評価された
一番おいしい牛肉なのです



「A3の○○牛」と「A5の有名でない牛肉」のどっちがうまい?と
プロに聞いたら「有名でないA5のほうが絶対いい」ってなります

「じゃあなんでブランドばかり目につくの?」
「ブランドはだめなの?」

だめではありません

さっきの○○牛と有名でない牛肉の
[ロースすき焼き用]をスーパーで売るとして表示してみると


「○○牛 特上ロース すき焼き用」VS「和牛 特上ロース すき焼き用」

どっちが美味しそうですか?

牛肉を扱うプロかよほど目利きのできる方でない限り
同じ値段なら○○牛を買われると思います

A3とA5は、次元が違うほど別ものなのに
ブランドの魔法によって、まどわされるのです。

「じゃあ、A5の○○牛だったらいいんじゃない?」

はい、間違いなく美味しいです♪
だけど勘違いがあって
○○牛だから美味しいんじゃなくて



その牛肉が良い等級だから美味しいのです♪

牛肉は産地じゃない!

同じようなものを特別高い値段で買うのはもったいない。と私は思うのです

牛を生産している方たちは少しでも高く売るため(当たり前ですが)
必死に自分達のブランドを作り、認知度を高めようとします。
マスコミを利用してテレビや雑誌で「うちの料亭では○○牛を!・・」「うちの店では○○牛しか扱いません!」「100g 4000円5000円する高級牛です!」
なんて消費者が見ると「あぁ、○○牛っておいしそ~」ってなるわけです。

で肉屋は考えます「○○牛」って売れば

売れる!

当然ですよね(笑)

でも

一つのブランドにこだわると他に「安くていい牛肉があっても」
無理をして仕入れなくてはならないのです。
まして人気ブランドだと高い値で取引されるのです。


産地偽装はここから起こる現象で
□□牛専門店が、セリまたは卸業者から仕入れる時
□□牛より、もっといい牛肉が安くであったら「よし、これを□□牛で売ろう」←こうやって産地偽装が起こるのです。

牛肉は産地じゃない!

同じ場所で育った子牛が地方に行けばそのブランドになります

黒毛和牛はどこで育てても黒毛和牛

犬のチワワをどこで育てても大きさは変わりますがチワワにしかなりません


逆にどこの産地にもいい牛肉は存在します

もちろん安全な飼料を使い、しっかり管理された牧場で育てられているとか、ちゃんと検査をしているのは、当たり前であることが前提です

A5と格付けされるものは全体の5~20%
セリで100頭の牛肉が出たら多くても20頭ほどしかいません
私は20頭の中から良い肉質の牛肉を選びますが

ブランドにこだわると1~3頭くらいの中でしか選べなくなってしまいます

一日に100頭もセリに出されることは少ないのでブランドにこだわると大変なんだなってことがわかってもらえると思います。

あと部位の話で「やっぱ三角バラとみすじが最高!」とか
「ランプやヒレはやわらかくて美味しい~」というような事を語られます。



上の話を読んでいただいたのでわかっていただけると思います
部位で美味しさは決まりません、良い等級の牛の部位であって
初めて最高なのです。

牛肉は産地じゃない!

私は日本中に蔓延している極端なブランドの魔法を打ち破りたい

A5の牛肉だと何かしらのブランド名がつくので
こんなことを言っている当店もブランド牛を扱っていることになりますが

だからといってブランドを前面に出して販売を致しません。
だけど、その牛肉がいいかどうかには、とことんこだわります。

テレビなどの大げさな表現により、
その牛肉のパフォーマンスをはるかに超えた価格を見ると悲しくなります。


セリに行って産地に関係なく「その時々の肉質の良い牛肉」を
仕入れ、そのブランドに負けない上質の牛肉を
適正な価格で貴方に食べてもらいたい!

私は「極端に高いお金を出さなくても、いい牛は産地なんか関係なく安全でおいしいんです♪」ってことを
みなさんに伝えたいのです。



長い文章を読んでいただきありがとうございました

店長 宮崎寿裕



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